結婚式に関わるスタッフは1つのチーム!
結婚式の関わる仕事というと、どのような業種を思い浮かべるでしょうか。結婚式全体の打ち合わせを担当するウェディングプランーや、披露宴で料理を提供するバンケットスタッフをイメージする方は多いかもしれませんが、結婚式を挙げるにはもっと、大変多くの人がかかわっています。現在、結婚式の形には、レストランウェディングやリゾートウェディングなど色々な種類がありますが、国内で行う結婚式で、挙式と披露宴がある場合に関わる代表的な仕事内容をご紹介いたします。
これから結婚式を挙げる方も、ブライダルに関わる仕事に就きたいと考えている方も参考にしてみてください。
1結婚式場で最初に出会うウェディングコンシェルジュ
結婚式をしようと決めたら、結婚式場を決めなければなりません。昔から憧れていた会場があったり、ネットで調べた情報だけで予約してしまうという方も中にはいるかもしれませんが、多くの方が会場を見て、話を聞いて、いくつかの会場を比べて決めたいと考えるのではないでしょうか。その時、結婚式場の窓口となるのがウェディングコンシェルジュです。
・結婚式を考えたら会場見学へ
結婚式を行いたいと思ったら、実際に挙げてみたい、見てみたいと思った式場の見学に行ってみましょう。会場で見学ができる日が設けられているので、ネットや電話で予約をして足を運びます。その際に会場を自由に見て回るのではなく、ウェディングコンシェルジュが案内してくれます。挙式は神前式と人前式ができて、バージンロードは何メートル。披露宴会場は何人収容可能なのか、テーブルクロスはこんな色に変えられるなど、細かい情報も聞くことができるので、ただ目で見るよりも、よりイメージがしやすくなるでしょう。土日の見学ならその日に挙式が行われているかもしれません。会場がゲストハウスであれば新郎新婦と出会わないように配慮したり、ホテルであればこっそりと本番を迎えるお2人を覗けたりと、それぞれに配慮することも必要です。
・ブライダルフェアの案内も大切なお仕事
会場見学に加えて、ブライダルフェアの案内をしてくれるのもウェディングコンシェルジです。ブライダルフェアは会場を見るだけでなく、模擬挙式があったり、コース料理の試食があったりしてより一層本番をイメージすることができます。ブライダルフェアの場合でも、バスツアーのように全員で回るのではなく、多くの場合は1組に1人のコンシェルジュが付いて案内をしてくれます。質問があればその都度聞くことができますし、感想を述べたりして印象に残る1日にすることができるでしょう。
・結婚式場決定!契約しよう!
会場見学やブライダルフェアを経て、この会場に決めようと思ったら、契約を交わすのもウェディングコンシェルジュです。これこそコンシェルジュの一番の仕事であり、営業職のような一面があります。その日に決定すれば特典が付くことをアピールしたり、また、人気の日取りであれば他の方の契約が入ってしまう可能性などを伝えます。
この時点でお2人はコンシェルジュを信頼して契約をするので、挙式まで担当してほしいと感じるかもしれませんが、ウェディングプランナーとは仕事が分担されている場合が多いので、残念ながら断られてしまうかもしれません。
2 結婚式のリーダー!ウェディングプランナー
結婚式に関わる仕事の中で一番代表的なのがウェディングプランナーかもしれません。とは言っても、実際にどのような仕事があるのか詳しくは知らないという方も多いでしょう。
結婚式に関わる仕事の中で、花形のように感じられるかもしれませんが、この仕事は裏方で、さまざまな業種との連携が必要になってきます。
・打ち合わせの内容と回数
結婚式場が決定して、日取りが決まり契約をしたら、どのような結婚式にしたいか相談して決めていきましょう。その相談に乗ってくれるのがウェディングプランナーです。どんな結婚式にしたいのか希望を伝えながら挙式まで3回~5回程度の打ち合わせが設けられます。わからないことがあったり、悩んだ時も相談に乗ってくれるので、基本的に当日まで結婚式場とお2人をつなげてくれるのがウェディングプランナーです。
・宿題が出るって本当?
打ち合わせの時には宿題が出ることがあります。例えば、どんなにウェディングプランナーが手伝ってくれても、お2人とゲストの関係性や交友関係はわかりませんので、招待するゲストを決めたり、席次を決定するのはお2人にしかできません。そうしたことは「次回の打ち合わせまでに決めてきてくださいね」と宿題になる場合があります。
もちろん、恩師や上司はどこの席に座ってもらえばいいのかなど、わからないことがあればその都度相談してみましょう。
・ウェディングプランナーからの提案
漠然としたイメージはあるものの、具体的にどうしたらいいのかわからない。逆にやりたい事がたくさんあるけど、会場で何ができるのか時間が足りるのか知りたいといった場合にもプランナーに相談してみましょう。さまざまな挙式や披露宴を見てきているので、おすすめの演出や、できることできないことを教えてくれるはずです。
例えば、デザートビュッフェを行いたい場合、予定している会場で対応可能かどうか、その場合披露宴会場のどのあたりにデザートを並べるのか、時間的に余興と両方行うことはできるかなど、気になることはたくさん出てきます。
・他の担当者との連携をとるのも仕事
打ち合わせはウェディングプランナーとのみ行うのではなく、映像や生花などそれぞれの担当者とも相談することが必要です。その際、お2人がそれぞれの担当者と連絡をとるのではなく、プランナーが連携をとってくれます。任せておけば、次々と担当者が登場し、打ち合わせが進んで行くイメージです。例えばプランナーと打ち合わせの約束をしている場合にも「次はお花の相談をしましょう」「次は音響」と担当者に会うことができます。
また、お2人の打ち合わせがどこまで進んでいるかの把握も大切で、会場のお花は決まったのか、衣装は後何を決める必要があるのかなど知っていてくれる、とても頼もしい存在です。こうしたことから、ウェディングプランナーは結婚式のリーダー的ポジションだと言えるでしょう。
3 フラワーコーディネーターの仕事とは?
結婚式に花を添えるのがその名の通り生花です。ブーケやブートニアはもちろん、会場を彩るお花を手配してコーディネートしてくれるのがフラワーコーディネーターです。
季節や好みによってさまざまなお花を選ぶことができるので、結婚式全体の雰囲気を大きく変えることが可能です。
・ブーケや会場のお花を相談
生花を用いるのは、ブーケ、ブートニア、ヘッドアクセサリーに生花を使う場合やお色直しを行う場合にはアイテムが増えます。会場では、バージンロードに飾るお花や、披露宴会場のお花があります。披露宴会場ではお2人の座る高砂の生花やゲストの座るテーブルに飾るお花などもあります。細かいものだと、ケーキカットのナイフや、キャンドルサービスのキャンドルに飾るお花なども選べる場合があります。カタログなどを見て選ぶことになりますが、その際はフラワーコーディネーターが相談に乗ってくれます。イメージに近いものがカタログになかったり、使いたいお花が挙式の季節に入荷するかなど、専門的な質問にも答えてくれるでしょう。
・当日はゲストお迎えしてくれる生花
ゲストが会場、特に披露宴会場に入った時に目に入るのが生花です。会場の色合いや雰囲気をガラッと変えることもできる生花は、写真を撮る方も多く、披露宴が終ったあとは女性ゲストを中心にお花を持って帰ってもらえることも多いです。
それから結婚式でのイベントと言えばブーケトスです。実際に新婦が使用したブーケをプレゼントする場合もありますが、ブーケトスをする際は軽いトス用のブーケを用意し、新郎がブロッコリーをトスする演出などもあります。トス用のブーケやブロッコリーを用意してくれるのもフラワーコーディネーターです。
・式の後、ブーケはどうする?
使ったブーケを友人などにプレゼントした場合、手元には残りませんが、新婦がそのまま持ち帰ることもあります。生花は枯れてしまうので、長く手元に残したいと考えるのであれば加工が必要です。立体的に残したいのであればブリザーブドフラワーが人気であり、プロにお願いすればきれいな状態で押し花などにすることもできます。これらは挙式会場で加工するのではなく専門業者に依頼することになりますが、フラワーコーディネーターが手配を行ってくれるので、スムーズに、またきれいな状態で思い出を残すことができます。
4 ドレスコーディネーターの仕事内容
結婚式を行う際に、重要視する方も多いのが衣装です。ウェディングドレスやタキシードはもちろん、お色直しの和装やドレス、ゲストの貸衣装なども手配するのがドレスコーディネーターです。持ち込みを行う場合や、提携している衣装室に行く必要があることもありますが、必ず案内してくれるドレスコーディネーターが存在します。
・お2人の衣装を一緒に選ぶお仕事
ドレスコーディネーターのメインの仕事はお2人の衣装を一緒に選ぶことです。ウェディングドレスの試着は1人では難しく、普通の洋服のようにスタッフは試着室の外から「いかがですか~?」と待っているわけには行きません。ブライダルインナーの着付けからお手伝いが必要であり、こうした役割も担っています。希望や会場から合う衣装を選んだり、小物とのコーディネートを提案したりして、理想の衣装にたどり着けるようにサポートするお仕事です。
・会場によって変わるお勧め
挙式会場の中に衣装室がある場合には、ドレスコーディネーターが会場のことも熟知しているのでさまざまなアドバイスを求めることができます。基本的には着たいドレスを選べばいいのですが、どちらのドレスにしようか迷った時には「チャペルはバージンロードが赤なのでカットレースが映えますよ」といったアドバイスや「かわいらしい雰囲気もある披露宴会場なのでプリンセスラインのドレスは相性がいいですよ」といった提案が貰えるかもしれません。
「体のラインを出したくない」「腕が細く見えるドレスがいい」などコンプレックスがある場合にも正直に相談してみましょう。
・写真撮影や当日のお仕度も担当!
事前の写真撮影や当日のお仕度もドレスコーディネーターが着付けを手伝います。ドレスは誰が着せても同じということはなく、しっかりと胸の位置を合わせたり、スカートを膨らませるパニエがしわにならないように配慮したりすることが大切です。また実際に着る前に衣装の手入れやメンテナンスを行うことも必要です。
サイズ感に不安がある場合なども、直前であっても遠慮しないで聞いてみてください。
5 ヘアメイクアップアーティスト
結婚式では、ヘアメイクもプロに依頼できます。特別な日のためにどのようなヘアスタイルにしたいか、メイクでこだわりたい部分はあるかなど事前に打ち合わせが可能です。和装の場合にはカツラの手配も行ってくれ、和装の着付けや介添えまでをメイクさんが担当してくれるケースがあります。
・リハーサルメイクとは?
生花や衣装は事前に相談や試着を行いますが、ヘアメイクについてはリハーサルメイクで細かく打ち合わせが可能です。本番では支度の時間も限られていますので、事前に相談しながらゆっくりとヘアセットとメイクをしてもらうことができるので安心です。
特にメイクはこだわりがある女性も多く、つけまつげをするのか、当日はまつげエクステをするのかなど確認しておくことができます。そのまま衣装を身に着けて前撮りと呼ばれる写真撮影を行う場合もあります。
・結婚式当日のヘアメイク
ヘアメイクアップアーティストの一番代表的な役割が当日のお仕度です。リハーサルメイクを行った場合には、その時の写真や相談した内容を確認しながら仕上げていきます。新郎側のヘアセットがある場合もあり、肌や髪にラメを付けたりとさまざまなメイク方法があります。お2人やカメラマンや映像撮影を依頼している場合にはメイクシーンから撮影することも多いので、お2人がきれいに映るように、またスタッフが映りこまないように配慮も必要です。
・当日のお仕度は和装の着付けも?
ウェディングドレスなどの衣装は、衣装担当のドレスコーディネーターが行いますが、和装の着付けがある場合、多くはメイクさんが行います。浴衣や振袖の着付けをしてもらうために美容院に行くことをイメージするとわかりやすいでしょう。カラードレスへお色直しの際も、ヘアチェンジをして大きく雰囲気を変えることが可能です。
・介添えを担当することも!
介添えについては会場によって担当する人が変わることがありますが、支度をしてくれたヘアメイクアップアーティストが介添え、つまりアテンドもこなしてくれる場合があります。リハーサルメイクからなじみのあるメイクさんが近くにいてくれると、お2人も安心感があるでしょう。アテンドは新婦がドレスの裾を踏まないようにさばいたり、後ろのトレーンがきれいに広がるように手伝ったりして、いつでもお2人がきれいな状態でゲストの前に居られるように配慮する仕事です。
6 牧師と聖歌隊
挙式に必要なのが、牧師と聖歌隊です。プロテスタント教会の場合は牧師、カトリック教会の場合には神父と呼ばれます。結婚式を進行し、お2人が誓いを立てる相手でもあり「誓いますか?」というセリフは定番です。聖歌隊はチャペルで歌を歌い、お2人の入場や聖歌の合唱、退場時に送り出すこともしてくれます。
・挙式中は牧師が頼り!
牧師は誓いを立てる相手のイメージが強いかもしれませんが、結婚式ではリハーサルがあっても次の動作に迷ってしまうことがあります。そんな時に牧師に目配せをすればさりげなく神鋼についても教えてくれるでしょう。牧師は個性もそれぞれで、厳かな雰囲気にも明るく楽しい雰囲気にも変えることができます。外国人の牧師の希望などができる場合もあるので、ウェディングプランナーに相談してみると良いでしょう。
・神聖な挙式のために聖歌隊が必要
チャペルによってパイプオルガンがあったり、ピアノがあったりと違いがありますが、聖歌隊が依頼できる場合は、生の歌があると神聖で厳かな挙式を演出することができます。他の楽器でもいえることですが、チャペルは音が反響するため歌声が響き渡り、暖かい雰囲気に包みこまれます。自分たちのためにプロの聖歌隊に歌を歌ってもらえるというのも、貴重な体験ではないでしょうか。
7 キャプテンとバンケットスタッフ、忘れてはいけない司会者
披露宴に欠かせないスタッフがキャプテン、バンケットスタッフ、そして司会者です。
披露宴は時間も長く、スタッフはゲストとも直接顔を合わせるので結婚式そのものの印象も左右します。具体的な仕事内容をご紹介します。
・キャプテンとバンケットスタッフの違いは?
ゲストにとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、キャプテンはお2人の案内役です。タキシードを着た男性である場合が多く、入場やケーキカット、キャンドルサービスのタイミングなどを教えてくれます。披露宴の主役になるのはだれでも初めてですから、入場曲が流れてきても、だれかが扉を開けてタイミングを教えてくれないと堂々と入場することができないでしょう。キャプテンはバンケットのリーダー的な存在で、他のスタッフの誘導を行うこともあります。
・ゲストに一番近いバンケットスタッフ
披露宴の間、ゲストに料理を運んだり、飲み物を提供したりするスタッフです。このバンケットスタッフがゲストに最も近く、特に「乾杯のシャンパンをこぼされた」「料理のお皿をなかなか下げてくれなかった」など失敗があると印象に残ってしまいやすい部分でもあります。逆に「出口の扉を抑えてくれた」「お料理の説明がわかりやすかった」などささいなことでもイメージに残ります。ゲストにとって披露宴の印象まで左右する大切な仕事だと言えるでしょう。ただ料理を運ぶたけではなく、アレルギー食材の提供に注意したり、料理に合わせてお酒を勧めたり、食材の説明を行ったりとその仕事は多岐に渡ります。
・司会者も欠かせないスタッフの1人
披露宴の進行において欠かせないのが司会者です。司会専門のスタッフがいて、お2人とは事前に紹介の内容の打ち合わせを行うことが通常です。例えば出会いが合コンの場合「共通の友人からの紹介」という言い方の変えてくれたり、スムーズな進行に加えてゲストの印象を左右する言葉選びも大切です。二次会などでは友人が司会を担当することも多いですが、披露宴ではプロに依頼することで、全体の印象が引き締まり、予定時間を超過することも防げるでしょう。
・連携で生まれるスムーズな披露宴
司会者が「次はケーキカットです、カメラをお持ちの皆さんは前へどうぞ」と案内をすると、ゲストがウェディングケーキの前に集まります。キャプテンがお2人に「こちら側から前にどうぞ」と道案内をしてくれます。アテンドに手伝ってもらい立ち上げり、ケーキカットの位置まで移動します。その間にバンケットスタッフがゲストのテーブルに食べ終わったお皿の回収、新しいお料理の提供に向かいます。これでケーキカットはスムーズに進み、ゲストは席に戻った時、次のお料理が置かれているという連携がとれるのです。
8 タイミングが命!お料理を提供する調理スタッフ
忘れてはいけないのが、料理を作る調理スタッフです。ゲストハウスであっても、ホテルであっても、会場で調理をしてそのお料理を提供する場合がほとんどでしょう。お料理の味や見た目、食材の豪華さなどはゲストの思い出にも残りやすい部分です。
・暖かいお料理は暖かく、冷たいお料理は冷たく
調理スタッフにも適切なタイミングが求められます。何十人、時には何百人もの料理を同時に仕上げなくてはならず、温めなおしなども難しいですから、暖かいお料理は暖かく、冷たいお料理は冷たく、ギリギリでありながら適切なタイミングで提供を行うことはまさしくプロの仕事です。どんなにバンケットスタッフが優秀であっても、お料理が出来上がっていなければ提供することができませんので、調理スタッフの協力が必要です。また、隣の人は食べおわっているのに自分の元には料理が来ないという事態も避けなければなりません。お料理は味や見た目も大切ですが、披露宴という場においてはそのタイミングも重要だと言えるでしょう。
・ゲストの楽しみである料理
幸せな新郎新婦をお祝いすること、友人たちとの久しぶりの再会など、結婚式は参列するゲストにとって楽しみなことも多いですが、提供される料理も楽しみの1つでしょう。メニューは事前の打ち合わせでお2人が選んでいて、アレルギーの確認なども済んでいるはずです。当日の味付け、美しい盛り付け、適切なタイミングでの提供は調理スタッフの腕の見せ所になります。お料理の写真を撮るゲストも多く、記録としても残る披露宴の中でも重要な部分です。結婚式を終えたお2人は、当日来てくれたゲストから「お料理おいしかったよ」と声をかけられることも多いでしょう。
9 思い出に残る映像や写真、大切な音響
お2人の思い出として記録されるものに、映像作成スタッフの撮影する挙式中の映像や、カメラマンが残してくれる写真があります。また、合わせて当日の音響スタッフの仕事についても知っていきましょう。
・映像制作スタッフは何をするの?
映像は残すものと、当日流すものの二種類があります。残す映像とは、挙式中や披露宴中の映像を撮影してもらいDVDなどにしてもらうものです。流すものは、お2人が用意した生い立ちムービーや余興のムービーを会場のスクリーンに投影したりすることです。その日に撮影した映像を、披露宴の最後に上映するエンドムービーも人気があり、そうした映像の編集作業も映像スタッフの仕事です。エンドムービーはその場で流すだけではなく、その後の二次会で使用したり、もちろんお2人の手元にも渡るので大切な思い出にもなるでしょう。
・カメラマンが残してくれる素敵な写真
挙式のアルバムはほとんどの人が注文するのではないでしょうか。何枚程度の写真を残しアルバムに納めたいか、データは必要か、どんな場面の写真を撮影してほしいかなど事前に打ち合わせをして、アルバムの注文を行います。挙式や披露宴中の撮影だけでなく、事前の撮影などがある場合にはポーズや表情の指示を受けて、会場で素敵な写真を残すことができます。当日はゲストも写真を撮ってくれますが、プロの写真はやはりきれいで、依頼してよかったと感じる方も多いでしょう。
・音響スタッフとの打ち合わせは大切
音響スタッフとはどのような打ち合わせが必要かというと、主に当日に使用する音楽です。特に披露宴は使用する全ての曲をお2人が選べるというケースが多く、曲数も多いです。入場、乾杯、歓談、ケーキカット、お色直しの入場、手紙朗読など多岐に及びます。お2人の思い出の曲を使用することで、オリジナリティが出せます。入場曲などは曲のどのあたりで入場したいのかまで相談しておくと盛り上がるでしょう。
10 一人も欠けてはいけない大切な仕事
結婚式には実に多くの人がかかわっているのがお分かりいただけたでしょうか。会場によっては1日1組限定などもありますが、会場がいくつもあったり、ホテルであったりする場合にはこうした打ち合わせと本番を1人のスタッフがいくつも掛け持ちしているケースも少なくありません。
・全てはお2人の夢を叶えるために
結婚式に関わるスタッフは種類もさまざまで、それぞれに仕事内容は全く異なりますが、共通しているのが「お2人の夢を叶えたい」ということでしょう。理想とする結婚式に少しでも近づけられるように1つのチームとしてお2人が会場の見学に来てから、アルバムやブリザーブドフラワーなどの思い出の品が手元に届くまで願って努力をしています。
時には難しいリクエストがあったり、叶えられないこともあるかもしれません。そんな時は代替え案を提案したり、お2人がより良い挙式にできるように話し合いが必要になります。このように苦労も多いですが、だからこそ感謝の手紙をもらったり、この会場にしてよかった、あなたに担当してもらってよかったという言葉はなによりも宝物になるでしょう。
・縁の下の力持ち
結婚式場で働いているというと、華やかな印象を持たれやすく、派手な仕事だと思われることもあるかもしれませんが、実際には全ての仕事が縁の下の力持ちであり、主役は新郎新婦のお2人であり、招待されたゲストであるということがよくわかると思います。実際に挙式や打ち合わせがない時も裏方仕事が多く、多忙で力仕事も少なくない職種ばかりですので、大変であり、時には新郎新婦とうまく意思疎通が取れない、衝突してしまうといったこともあるかもしれません。しかし、だからこそやりがいも大きく、充実した日々を送りたい方には適した仕事ではないでしょうか。結婚式という人生の中でも大きなイベントを一から作り上げ、当日を迎えられるというのは他にはない喜びだと言えるでしょう。