今回は、これからウェディングプランナーを目指す人に向けてブライダルのお仕事内容を詳しくお伝えすべく!現役プランナーに『ブライダルのお仕事とは?』を詳しくインタビュー。
「ウェディングプランナーをしていて、すごく大変なことってなに?」
「一番やりがいを感じる瞬間は?」
「自分が結婚した後もウェディングプランナーって続けられる?」
などウェディングプランナーの“本当のところ”を現役プランナーAKIKOさんにお伺いしました!
現役のウェディングプランナーさんだからこそ聞けるリアルが垣間見えますよ*
Q.ウェディングプランナーになりたいと思ったきっかけは何ですか?
中学生のときに、いとこのお姉ちゃんの結婚式に出席したことがきっかけでした。
ウェディングドレスを着たお姉ちゃんは、本当にお姫様のように輝いていて。元々きれいなお姉ちゃんだったんですが一層“輝いていた”って、あのときのお姉ちゃんのような姿を言うんだと思います。
その姿を見たときに「こんなに人を美しく、そしてハッピーにすることができるなら」と当時は、ウェディングプランナーという仕事があることを知らなかったので、ヘアメイクさんになりたいと思っていました。
そしてブライダルヘアメイクのことを調べているうちに、ウェディングプランナーという仕事があることを知ったんです。
そのお姉ちゃんの結婚式は、当時まだ珍しいゲストハウスの結婚式でした。ガーデンを使ってデザートブッフェをしたり、大きな階段から鐘の音が鳴る中フラワーシャワーを浴びて笑顔いっぱいのお姉ちゃんたちの姿が忘れられません。
あんな結婚式をプロデュースする仕事があるんだと思うと、一気にウェディングプランナーへの憧れが増して、ブライダル関連の専門学校に入学し本格的にウェディングプランナーの道を目指しました。
Q.ウェディングプランナーになったきっかけは何ですか?
ウェディングプランナーになったきっかけは、ブライダル関連の専門学校に在学中にサービススタッフとしてアルバイトさせていただいていた式場の支配人から「プランナーをやってみないか」と声をかけていただいたことです。
もちろん、もともとウェディングプランナーにあこがれてブライダル関連の専門学校に通っていたので、すごくラッキーだと思いました。
早々に「お願いします!」のお返事をさせていただき、学校卒業を待って入社させていただきました。
Q.ウェディングプランナーになったばかりの頃、大変だったことは?
「結婚式の現場を知ってるから大丈夫かも」と少し余裕な気持ちをもって入社したのが大きな間違いでした(笑)
想像以上に業務の幅が広かった!
アルバイトとして、一日数時間結婚式の準備や本番だけにかかわっていた時とは違って、ウェディングプランナーの業務は多岐に渡ります。
『ウェディングプランナー』と一口に言っても
-
- 会場見学のお客様の接客
- 担当のお客さまとの打ち合わせ
- 打ち合わせが終わったら事務処理
- 結婚式当日の立ち合い
ブライダルフェアの準備
- 結婚式本番前の最終チェック
これはウェディングプランナーの業務のほんの一部。これ以外にも、業務の合間に予定外に担当させていただている新郎新婦さまの相談ごとを伺ったり、時にはご両親の対応をすることも。
ウェディングプランナーをはじめたころ、先輩プランナーさんにずっと付いて研修させていただいていたのですが、業務の幅が広すぎて
「私、やっていけるのかな……」
と漠然と不安になったことを覚えています。
ウェディングプランナーに大切なコミュニケーション能力
特にウェディングプランナーになってすぐに、大きなハードルと感じたのはコミュニケーション能力。
ウェディングプランナーは幅広い年齢層の方と接する仕事です。
ウェディングプランナーになりたての頃の私は、25歳。つまり、自分より年齢の高い新郎新婦さまと話す機会がほとんどでした。
大切な結婚式を担当するウェディングプランナーです。
「この人なら大丈夫!」
と思っていただくためには、立ち居振る舞いにも気を付けなくてはいけない。
さらに、新郎新婦さまのニーズをしっかりと把握し、さらにそのニーズに合わせて提案しなくちゃいけない。
わが子の結婚式準備がちゃんと進んでいるか心配なさっているご両親にも、お2人の想いを伝え「大丈夫ですよ!」と安心してもらえる伝え方をしなくちゃいけない。
とどんな世代の方にも安心してお任せいただけるウェディングプランナーであるためには、その方々に合わせたコミュニケーション能力が必要となります。
でもウェディングプランナーをはじめた当初は、その『コミュニケーション能力』の意味も深くわからず、戸惑うことも多かったです。
ウェディングプランナーは『営業職』
サービススタッフとしてアルバイトしていたころは、毎週といっていいほど行われていた結婚式が『当然』だと思っていました。
けれどウェディングプランナーになってみて初めて
- 成約率
- 売上
- 利益率
などウェディングプランナーは、最高に素敵な結婚式を挙げるだけではなく、会社に売り上げで貢献すべき存在であることを知りました。
ウェディングプランナーの営業があって、はじめて結婚式が受注でき、アイテムの販売があって結婚式当日を迎えることができているという流れは、サービスに入っているだけでは深く考えていなかったんです。
先輩プランナーさんにも
「ウェディングプランナーは営業職よ。新しいお客様に結婚式の申し込みをしていただいて、たくさんのアイテムを納得の上で購入していただかないといけないの。」
とお話をしていただきました。
式場の中には、プランナーさん毎の成約率や売り上げ金額が毎月全スタッフに共有され、ランキング付けされているところもあると聞きます。
ブライダルの専門学校で、営業職であることは教えていただく機会もあったので、心得ていたつもりでしたが、いざ目の前に数字の目標が立てられると、最初は少し戸惑いもありました。
結婚式本番を迎えるまでには、ウェディングプランナーの営業力の積み重ねがあるとウェディングプランナーになってはじめて知りました。
Q.ウェディングプランナーの勤務時間が長いってホント?
ウェディングプランナーの業務時間はとても不規則です。
平日は夜から打ち合わせがスタート
私が勤務している式場は朝は10時出勤。普通のOLさんに比べると比較的ゆっくりな出勤時間ですよね。
でも終業時間は、遅いときは終電近くになってしまうことも。
なぜなら平日の夜19時から打ち合わせが始まることも少なくないからです。
本当はお客さまがお休みの多い土日に打ち合わせをしてあげられたらいいんですが、私の勤務している式場は、結婚式本番も新郎新婦さまの近くについています。そのため、担当のお客様の結婚式が入っているとほぼ一日打ち合わせを入れることができません。
また土日はブライダルフェアを開催していることも多く、その結果土日に打ち合わせできる時間が本当に限られているので、平日の夜の打ち合わせがほとんどになるんです。
土日は朝6時から出勤のときも
また担当のお客さまが朝イチの結婚式の場合は、朝6時から出勤のときも。式場によっては、朝早く出勤の場合は、早くに帰れるところもあるみたいです。
でも私のところは、結婚式本番が終わったあと、別の新郎新婦さまの打ち合わせやブライダルフェアが入っているので、結局帰りは遅くなってしまいます。
私の友達のフリープランナーは、式場で結婚式をするのではなく、グランピング施設などアウトドアウェディングをすることもあるそうで、その場合設営などで朝5時から出勤したりもするそう!
そう考えると、ウェディングプランナーは朝も夜も強い人でないとダメなのかもしれません!
Q.ウェディングプランナーの収入っていくらくらい?
ウェディングプランナーを目指す人にとって、収入がいくらくらいになるのかも気になるところですよね。
給料形態は、式場の運営会社によってさまざまです。
- 固定給
- 一部固定+歩合制
が多いでしょうか。
歩合というのは『成約率』や『成約組数』で違っていたり、月の売上金額で違っている場合もあります。
具体的な収入でいうと、未経験でウェディングプランナーになった場合は、月20万円弱くらいでしょうか。
それまでの社会人経験や年齢にもよって大きく違っているようです。
マネージャークラスになると、30万円前後が多いと聞きます。
Q.ウェディングプランナーになっていちばん嬉しかったことはなんですか?
ウェディングプランナーになっていちばん嬉しかったことは、結婚式本番で新郎新婦さまが本当にうれしそうにしている姿を目にすることができることです。「いちばん」と挙げるのが難しいかもしれません。
あんなに幸せそうにしているおふたりは、何度見ても、新郎新婦さまそれぞれにストーリーがあり、その場に立ち会わせていただけたことを心から光栄に思います。
また結婚式が終わったから終わりではなく、そのあと長くお付き合いさせていただけている新郎新婦さまもいるんです。
年賀状のやり取りを、かれこれ7年続けている新郎新婦さまもいるくらいですから!
そう考えると、結婚式本番に立ち会うことができることは、ウェディングプランナーにとっては本当にうれしい瞬間なのかもしれません。
Q.ウェディングプランナーに必要なスキルって何?
前述もしましたが、ウェディングプランナーにとって最も大切だと思うスキルは、やはりコミュニケーション能力だと思います。
いざという時に必要な『判断力』
またもう一つ、大切だと痛感しているのが咄嗟の『判断力』。
結婚式にはハプニングがつきものです。
大きなトラブルになる前に咄嗟の判断で、自分で、もしくはスタッフの手を借りて鎮静化することが重要になります。
そのためには、結婚式本番中何かあったときのために、B案・C案は常に念頭に入れながら、いかにB案・C案を使わないで済むように注意を払うことも大切。
また判断力は、結婚式本番だけではなく打ち合わせのときも必要です。
新郎新婦さまが迷ってしまっているときに、おふたりがスムーズに考えを整えることができるよう誘導してあげなくてはいけません。そのためタイミングや言葉を選びながら導くことができるよう、その場で瞬時に判断しなくてはいけません。
やっぱり営業スキルも大切
あとはやはり営業スキルも会社から求められているものの一つ。
華やかな仕事に見えるウェディングプランナーですが、やはり営業職のひとつである以上売り上げも意識しながら接客をしなくてはいけません。
「売上、売上と追われて大変なのでは?」
と思ってしまうかもしれませんが、本当にお客さまにとって良いと思うアイテムがあれば、提案しご購入いただくこともできますし「本当におふたりにここで結婚式を挙げていただきたい!」と思う数が多ければ多いほど、成約件数も増えるのではないかな?と思います。
つまり、接客も営業への意識も楽しむことが大切なのかなと。
私も最初は「営業、えいぎょう」と意識しすぎて、しんどくなってしまったこともありましたが、こうして楽しむこと、おふたりにとって本当に良い結婚式にするためには。と意識を変えるとおのずと営業への意識も良い意味で薄くなってきました。
Q.ウェディングプランナーになるための近道ってありますか?
私は運よくサービススタッフからウェディングプランナーになることができましたが、私の友達もブライダルの専門学校からウェディングプランナーになった子が何人もいます。
結婚式本番を知っているのは強い!
みんな共通して言われていたことが「現場(結婚式本番)を知っているから」ということでした。またサービスに入っているときの、『臨機応変さ』もウェディングプランナーに起用されたきっかけになったと言われた子が何人もいます。
そう考えると、まったく結婚式のことを知らずにウェディングプランナーを目指すより、結婚式にかかわるアルバイトをしていると強いのかなと思います。
例えば、サービススタッフだけではなく、音響さんのバイトや式場のコンシェルジュなど。あとは、司会者さんがウェディングプランナーに転身されたケースもあるそう。
他業種からの転職組といえば
私が働いている式場では、サービススタッフからの転身だけではなく他業種から転職してきた子もいます。
例えば、アパレルや水族館や遊園地で接客をしていたスタッフも。
共通して言えるのは、やはりお客さまのニーズをキャッチして、提案できる力かと思います。
ブライダルとは全く関係のない職種であっても『接客』というジャンルでは、求められているスキルが共通しているものも多く、そのあたりも採用基準になっていると聞いたことがあります。
Q.ウェディングプランナーになって「大変だな」と思うことってどんなこと?
結婚式ではミスが許されないので、ウェディングプランナーをはじめたばかりの頃は、本番前日は心配で眠れないこともありました。
失敗が許されない!
結婚式本番を迎えるまでに、発注いただいた内容は何人ものチェックを重ねているので、大きな失敗は今のところありません。
ですが、それでも「もしかして」と万が一のミスを失敗して心配になることは、今もあります。
実際に違う式場で勤務しているウェディングプランナーの友達に聞くと、
「引き出物の数を発注ミスしていたのに前日に気づいて、車で高速を飛ばして業者さんのところに取りに行った」
なんて話も聞きましたから……。
何人かのチェックをしてもらえるからとはいえ、やはり大切なことは自分自身の業務管理。
ミスをなくすために、様々な業務を自分の中でルーティーン化して、スムーズに効率よく、さらにミスもないよう整えておくことが大切だと思います。
体力勝負!
不規則な勤務時間のウェディングプランナーは自己管理も大切な業務のひとつ。
また式場にもよりますが、私の勤務しているところは1組のお客さまに対し、一人のプランナーが専任で本番まで付く『一貫性』。
万が一本番で私が体調を崩してしまうと、新郎新婦さまにも他のウェディングプランナーにもご迷惑をかけてしまいますから。
日々の体調管理もウェディングプランナーにとって大切な業務のひとつです。
Q.ウェディングプランナーに向いている人ってどんな人?
ウェディングプランナーに向いている人といえば、前述のコミュニケーション能力や判断力に加えて、私個人的にはあと2つポイントがあるかなと思います。
前向きな発想の転換
まずは、前向きな発想の転換ができる人。
例えば、ロケーション重視の結婚式場は郊外に建てられていることが多いです。
そのため新郎新婦さまからは「立地がネックで……」といわれ、申し込みに難色を示されることも。
けれど、結婚式は一生に一回。
そんな特別な日は、いつも通っている圏内で過ごすのではなく、普段いかないような場所にご案内することも非日常を感じるきっかけのひとつ。
見慣れない景色で、新しい空気を吸いながらリラックスする場を提供するのも、結婚式の醍醐味なのかなと郊外の式場で勤務していた私はいつも思っていました。
あとは、遠方からお越しのゲストが多い場合は、早朝から移動するなどゲストに負担をかけてしまわないように、昼過ぎからの結婚式にすればOK。女性なら、ヘアセットなども気になることかと思いますが、式場で予約を取って差し上げれば、式場に来る前にあちこち行かなくてもOKですし。
何事も多角的に考えること。そしてマイナス要因だけではなく、プラスの要因も考える癖をつけることで、必然とお客さまにお伝えする言葉選びも変わってくるかなと思います。
ファッションやヘアメイクへの意識も忘れずに!
結婚式は、担当プランナーのセンスが問われるといっても過言ではありません。そのためウェディングプランナーは普段からセンスを磨く努力も欠かすことができないお仕事。
またドレスやヘアメイクなどのアドバイスを欲しいと新婦さまから依頼されることも少なくないので、ドレスやヘアメイクの最新トレンドも常に意識して情報収集することも大切ですね。
ウェディングのトレンドは、海外から情報収集することが多いです。
今はインスタグラムで簡単にトレンドをチェックできるので、必要と思われるものは常に保存をしいつでもお客さまに提案できように備えています。
あとは、式場によっては通勤時の服装も「どこでお客さまに見られているかわからないから」と指定はないものの、意識を高めておくようにと声を掛けられているところも。
勤務時間以外であっても、ファッションやヘアメイク、それに自身のセンスを磨くこともウェディングプランナーとしてとても重要な仕事のひとつなのかなと思います。
Q.ウェディングプランナーが結婚式をするときにはお得になったりするの?
私の式場では、自分の結婚式をもし自分の式場で挙げたら、社割があります!
一応「〇割引」など規定はありますが、カメラマンがいつも以上にたくさん写真を撮ってくれたり、エステもフルコースの施術をしてくれて、ベーシックプランで計上してくれるなど、テナントさんがとてもお得にしてくれるのも嬉しいポイント。
また料理長がお肉のランクを上げてくれたりと、見積もりに乗っている以上にお得になることも珍しくありません。
それに何といっても、信頼できるスタッフに見守られながらの結婚式は安心感も違います。
文字通り「アットホームな結婚式」が叶うので、私の式場ではスタッフが結婚式をするときには、必ず自分の式場で結婚式を挙げていますね。
あとは、自分だけではなく家族や友だちなどが結婚式をするときには、さまざまな特典を付けてくれるので、それもかなりお得だと思います!
Q.ウェディングプランナーは結婚しても続けることができますか?
不規則で、平日しかお休みの無いウェディングプランナーを結婚したあと続けるにはご主人の理解が重要です。
ご主人となかなかお休みが合わないことも
ご主人も平日のお休みなら、特に問題ないようなんですが、土日がお休みのご主人ともなると……。先輩プランナーは「元旦しかお休みが合わない」と言っているひとも。
式場はお盆はもちろん、お正月は2日から大きなブライダルフェアを実施していたりもするので、本当に元旦しかお休みが合わないそう。
ですから、平日の夜など意識的にご主人とコミュニケーションをとる機会を作っていると聞いたことがあります。
ウェディングプランナー以外の業務に就くひとも
家事とウェディングプランナーとの両立が難しくなった場合、社内で異動をする人もいます。
お客さまの都合に合わせて動くウェディングプランナーの業務が難しくなったため、内勤の発注業務だけになったり、広報に異動しパートに切り替える場合も。
実際、私の職場でもフルタイムで働くウェディングプランナーを卒業し、9時~15時のパートで事務処理をしている先輩がいます。「土日はどちらか1日出勤したらOK」となってるので、無理なくご主人と時間が作れているそうです。
結婚をすると、環境が大きく変わり自分だけの都合で働くことが難しくなります。
かといって無理をしすぎてしまうと、幸せを届けるウェディングプランナー業務にも支障がでてしまうかも……。
そのため結婚後もウェディングプランナーとして勤務するには、ご主人や会社とも相談しながら、双方にとってベストな業務形態が作れるようしっかり話し合うことをおすすめします。
Q.ウェディングプランナーを目指す今の間にできることってありますか?
私もウェディングプランナーを目指しているとき、同じことを思っていました。
ブライダルの専門学校へ通っていた当時、そしてウェディングプランナーになることができた今思うことは……。
学生の間に出来ること
学生の間に出来ることは、やはり繰り返しになりますが結婚式の現場を知ることだと思います。
結婚式に出席したことがある人もいるかもしれませんが、参列者から見る結婚式と実際にスタッフとして働いてみる結婚式は全く違います。
結婚式は、たくさんのスタッフさんとの連携により進められるもの。サービススタッフだった私は、キッチンスタッフさんと、サービススタッフとの連携。そしてお料理の出すタイミングは、披露宴の進行に合わせて絶妙のタイミングで出されていること。さらに司会者さんや音響さんの連携と。あらゆるスタッフさんの連携があって、あのスムーズな結婚式が行われています。
披露宴の表の流れ、そして裏のスタッフ間での流れを知ることは、とても重要だとウェディングプランナーになった今でも思っていて、とても貴重な経験ができていたと思います。
ウェディングプランナーになった今思うこと
ウェディングプランナーは新郎新婦さまのメンタルケアも重要なお仕事のひとつです。
ですから、ウェディングプランナーになる前に「新郎新婦さまはこんな悩みを持っているんだ」と予習しておくこともよいのではないかと思います。
今はインスタグラムなどでプレ花嫁さまが色々な悩みを共有していることも多いです。
ストーリーズでその時の悩みや複雑な心境を吐露している人も少なくありません。
どんな事で悩み、どんなきっかけで前を向くことができているのかなど、プレ花嫁さまの深層心理を予習しておくのも良いのではないかと思います。
Q.ウェディングプランナーの面接で心がけておくべきことを教えてください!
これまで何度かウェディングプランナー採用の面接をしてきましたが、まずは第一印象がとても大切だと思います。
清潔感と笑顔は最重要ポイント!
式場見学にお越しくださった新郎新婦さまとの接客は、約3時間。たったその数時間で、式場を気に入っていただくのはもちろん、新郎新婦さまに「この人にお願いしたい!」と思っていただける信頼関係を築かなくてはいけません。
そのためには第一印象で新郎新婦さまの気持ちをグッと引き寄せる清潔感と、安心感のある笑顔が保てるかどうかはとても重要です。
ですから面接でも『清潔感』と『笑顔』はキーワードになりがちです。
清潔感とは服装やヘアメイク、それに姿勢なども大切です。
面接ではどうしても緊張してしまって姿勢が悪くなりがち。せっかくの笑顔も姿勢が悪いと好印象には映らないので注意しておいた方が良いですね。
あとは声のトーンも気にしておくべきポイント。
口角を上げるように意識しながら、姿勢を正して話すように意識すると通る声が出やすくなりますよ!
実際にウェディングプランナーの面接で聞いていたこと
私がウェディングプランナーの面接に立ち会ったときには、こんな質問をしていました。
- ウェディングプランナーになりたいと思ったきっかけ
- どんなウェディングプランナーになりたいか
- この式場を見てどう思ったか
最初の2つは、ウェディングプランナーの面接では定番の質問かもしれませんね。
「どんなウェディングプランナーになりたい?」では、多い回答は「素敵な結婚式を~」のような回答が多いのですが、中には「売上で会社に貢献をして~」とさっそく営業職を意識する人も中にはチラホラおられました。
憧れに加えて、リアルな部分も伝えられるのは、私の上司には「ガッツがありそう」と好印象でした。
3つ目に関しては、事前に面接を受ける式場の雰囲気を予習しているかもわかってしまう質問。また事前に考えていなかったとしても、とっさに見えたものをどう上手くとらえて、言葉に伝えられるかも上司は確認していたようです。
面接を受けるときには、必ず対象となる式場の予習は必須です。式場のホームページだけではなく、その式場の口コミや、結婚式を挙げた新郎新婦さまの生の声を聞くのもアリだと思います。
新郎新婦さまの生の声は、直接ご本人に聞かずとも、インスタグラムなどで会場名のハッシュタグを検索すると、卒業された花嫁さまの感想を覗くことができます。
面接では、“その式場だからできること”をより具体的に伝えることが大切です。
『どんなウェディングプランナーになりたい』『こんな結婚式をプロデュースしてみたい』を漠然と伝えるのではなく、式場のコンセプトや方向性に合わせて伝えるよう予習しておきましょう。
まとめ
現役でウェディングプランナーをなさっているAKIKOさんに、ウェディングプランナーのお仕事についてお伺いしました。
華やかな世界に見えるウェディングプランナーというお仕事。けれど、華やかさがある反面、華やかさを支える努力は必要なようです。
ですが備えるべき知識やスキルも幅広いが故に、自分自身のスキルアップが望める機会もたくさんあります。
現場で実際に勤務しているウェディングプランナーさんの声を参考にしながら、これからの就職活動に備えてくださいね!