会場が凍り付く!?余興を依頼するときに知っておきたい残念な余興
結婚式の披露宴を盛り上げるための余興ですが、内容によっては、盛り下げてしまうどころか、台無しにしてしまう可能性も……。
余興をお願いするときには、以下のことも気を付けてもらいましょう。
長すぎる余興は会場をしらけさせてしまう
結婚式の余興は長すぎると、間延びしてしまい会場の空気をシラケさせてしまいます。
余興の所要時間の目安は、長くても10分以内。6~8分程度を目安としておきましょう。
例えば、歌の余興の場合は『挨拶→歌→締めの挨拶』で約8分程度とみておくと◎
余興が行われている間、多くのゲストは料理の手を止めてみてくださっています。余興の内容次第では、料理のサービスを止める式場も。
けれどあまりに長く、間延びしてしまう余興となると、あちらこちらでゲストは中断していた食事をはじめてしまい、「温かいものは温かいうちに」が鉄則の料理もサービスをスタートせざるを得ません。
「気づいたら、ゲストは料理を食べ、おしゃべりもはじまり、余興はBGM代わりに」
なんて事態にも。
余興の所要時間は、前後のプログラムにもよって若干変わります。
事前に担当のプランナーさんに確認してみましょう。
内輪ウケに気を付けて
結婚式には、ご年配の方からお子さま、そして会社関係や友だちなどさまざまな年齢と間柄のゲストがお越しです。
そんな中行われる余興は、その場にいるゲストみんなが楽しめるような内容にすることが鉄則。
そのため内輪メンバーしかわからないような余興はNG。
例えば、筆者がプランナー時代にまれにいらっしゃったのですが、会社の方の『モノマネ』を披露する余興。笑ってらしたのは、同じテーブルの同じ会社の方だけで、周りを見渡すと「どこが面白いの?」という表情で、とても気まずい雰囲気になっていました。
余興の種類に関わらず、会場にいるゲストみんなが笑顔になれるような余興になるようお願いしておきましょう。
そのためには、余興をしてくれる友だちへ事前にゲストの顔ぶれを伝えておくのもおすすめです。
- 「親族が多くて、比較的年配ゲストばっかり」
- 「家族以外は友だち中心だから気軽にしてくれていいからね♪
など、余興をしてくれる人もゲストの層が分かっていれば、余興内容を考えやすくなりますね。
下ネタ厳禁!結婚式には幅広い年齢層がお越しです
結婚式というフォーマルな場所ですから、余興の中で下ネタは厳禁です!
それは言葉の表現だけではなく、見た目もそう。
露出はできる限り控え、結婚式にふさわしい装いを心がけましょう。
筆者は約10年プランナーをしていて、数多くの余興の場面に立ち会いました。
残念ながら、過去数回下ネタに走ってしまうゲストがおられました。見守るゲストは失笑どころか、ご両親の表情も非常に複雑で……。結婚式が終わったあと、新婦さまが泣き出してしまうなんてことも数回ですがありました。
「予定していなかったのに、余興の途中で服をぬいじゃって」ということもしばしば。
普段は酔わないお酒の量でも、余興前の緊張感の中だと酔ってしまうこともよくあります。
「飲み会であの子すぐ脱いじゃうんだよね」
なんてキケンなお友だちに余興をお願いしている場合は、本番前はできるだけお酒を控えておくようお願いをし、同じテーブルのゲストにも協力いただくようお願いしておきましょう。
余興をお願いするときに注意しておきたいこと
では、余興をお願いするときにはどんなところに注意しておくと良いのでしょうか?
ポイントは7つあります。
- 余興に使える所要時間を伝える
- 「余興お願いね」で終わりではない
- 事前にスペースも必ず確認!
- 必要なものの事前チェック
- 楽器演奏は必ず事前に式場へ確認を
- 出番のタイミングも伝えてあげると◎
- 着替えや持込物の確認も忘れずに
詳しくご紹介しましょう。
1.余興に使える所要時間を伝える
余興の内容を決めるときにヒントになるのは、与えられた余興時間がどのくらいあるのかです。
披露宴は分単位でプログラムが決められています。
そのため「余興の所要時間は5分の予定だったのに、15分もかかってしまった」という場合は、予定していたほかの演出を急遽中止するというハプニングが起こってしまう可能性も。
事前に余興に与えられた所要時間が分かっていれば、余興をしてくれるゲストもその範囲で内容を考えてくれるはずです。
余興を依頼するときには、所要時間も伝えてあげるようにしましょう。
2.「余興お願いね」で終わりではない
「余興はお願いしたから、後はお任せ」にならないように注意しましょう。
余興に関わる買い出しに必要であれば、出来る限り協力を。
また式場に確認するべきことは、積極的に「何か確認しておくことがあったら言ってね」と協力体制であることを伝えておきます。
とはいえ、余興内容が新郎新婦さまへサプライズの場合は、おふたりに伝えにくいこともあるかもしれません。
その場合は、お友だちに式場の連絡先と担当プランナーさんの名前を伝えておくようにします。また式場のプランナーさんにも「後日、余興をしてくれる○○さんから連絡が入ると思います」と伝えておくと◎
最初に橋渡しさえしておけば、後は友だちとプランナーさんとでやり取りをしてくれますよ。
3.事前にスペースも必ず確認!
結婚式場だからといって、必ず余興スペースが確保できるとは限りません。筆者がプランナー時代、このトラブルがいちばん多くありましたので、ぜひ注意してあげてください。
披露宴会場では『余興スペース』専用のスペースは確保されていません。会場のレイアウトは、テーブルやいすの数に応じて決められているため、早い段階で余興スペースの確認をしておかないと
「席が全員決まってから、よく考えたら余興のスペースがない!」
というハプニングも。
急遽テーブルを1卓減らさなきゃいけなくなり、再度いちから席次を決めなおすことになった事例もありました。
特に、グループで余興をお願いしているときや、楽器を使った余興には要注意。
かなり広いスペースが必要になるため、席次を考えるときには必ず余興スペースも考慮しながら決める必要があります。
結婚式の2か月くらい前には、おおよその席次が決まります。この時点ではまだ変更はできるタイミングでもあるので、余興スペースの確認を忘れないでおきましょう。
4.必要なものの事前チェック
余興では、様々な小物が必要になる場合もありますね。
例えば、ギターの生演奏であれば、椅子や譜面台、それにマイクとマイクスタンドも必要です。ギターは持込をするとしても、椅子や譜面台は式場のものを使うことが一般的。
ですが『使う場合は費用が必要』『披露宴会場に常設しているマイクは2本だけ。追加の場合は別途使用料の支払いと事前に申請が必要』という場合もあります。
会場の設備をレンタルする場合の費用は、余興をしてくれるゲストに負担させてしまうのではなく、結婚式の見積もりに計上する新郎新婦さまがほとんどです。
もし余興の内容がサプライズで、必要な費用が確認しにくい。
という場合には、余興に掛かった費用だけ結婚式の当日に精算できないかを確認。出来るだけゲストに負担させてしまうことが無いよう配慮をしましょう。
5.楽器演奏は必ず事前に式場へ確認を
式場によって、余興の楽器演奏はNGという場合もあります。もしくは「楽器演奏が可能な時間帯は○時〇○分からの10分の間だけ」という制約があることも。
これは、ゲストハウスやレストランなどの完全貸し切りの式場とは違い、同時に館内のあちらこちらで結婚式をしているようなホテルや専門式場によくある制約です。
生演奏はかなり大きな音が出てしまうため、会場の外に漏れる可能性があります。ですから、他の披露宴会場の迷惑になってはいけないという配慮のためです。
とはいえ完全貸し切りのゲストハウスやレストランは、建物内の他の結婚式は気にしなくてもOKですが、周辺施設への配慮のためNGという場合もあります。
式場によって『OKな楽器』と『NGな楽器』と規定があることも。
ちなみに筆者が勤務していたゲストハウスでは『ピアノやギターはOK』『和太鼓は時間帯によって応相談』という決まりがありました。
せっかく余興のために楽器演奏を練習してくれたのに、結婚式当日「その楽器は使えません……」というトラブルにならないよう、事前に確認をしておきましょう。
6.出番のタイミングも伝えてあげると◎
余興をしてくれるゲストの方にも、ゆっくりお食事を楽しんでいただくために、事前に出番のタイミングは伝えてあげましょう。
特に、余興のために着替えが必要な場合は要注意。
着替えに掛かる時間や更衣室までの距離などを確認して、事前に備えておかなくてはいけないからです。
あらかじめ、余興の出番が何時くらいなのかが分かっていれば、それまで心置きなくお食事を楽しんでいただけますからね*
7.着替えや持込物の確認も忘れずに
余興に関わるものを持込する場合は、いつ持ち込んでOKなのかを担当のプランナーさんに確認しましょう。
持込物の注意点
式場によっては「結婚式の1週間前ならOK」「ものによっては、当日まで預かれません」ということも。
また持ち込むものによっては「本当は1週間前からOKなんですが、大きすぎてお預かりできません」というケースもありました。特に、楽器関係はお預かりしていて、万が一破損させてしまってはいけないので、式場へ事前に持ち込めないことも多いです。
演出ムービーの場合は「PCでは流れたけどDVDプレーヤーでは流れなかった」という失敗もよくある話です。
演出ムービーを手作りした場合は、必ず事前に式場のDVDプレーヤーで確認をしましょう。
無事流れれば、結婚式当日まで預かってくれることがほとんどです。
後は安心してゲストには当日お越しいただけます。
更衣室も必ず確認を!
ゲストが余興で着替えが必要といっている場合は、更衣室の手配も忘れないようにしましょう。
更衣室は、いつでもだれでも使えるワケではありません。
時には、別の結婚式のゲスト専用の更衣室になっている可能性もあり、いざ余興前の着替えに!となっても使えないかも。
また更衣室を別途かりる場合には「さらに追加料金が必要」という式場もあります。
その場合は、機材のレンタル料と同じく新郎新婦さまが負担するのがマナー。
ゲストに余興準備も気兼ねなく、過ごしていただくために更衣室の確認もしましょう!
まとめ
結婚式の余興について、元プランナーの筆者から盛り上がるおすすめ余興とNGマナー、そして友だちに余興を依頼するときの注意点についてご紹介しました。
結婚式の余興といえば、定番の歌やダンス、それに最近は余興ムービーも大人気です。
余興ムービーは事前に準備でき、本番は簡単な挨拶をしてしまえば、あとは流すだけでOKなところも人気の理由です。
お友だちに余興を依頼するときには「お願いね!」と本番まで丸投げをしてしまうのではなく、丁寧にコミュニケーションをとりながら、本番に向けて必要なフォローも必ず入れるようにしましょう。
おふたりの結婚式を盛り上げる余興が無事成功しますように♡