式場のミスや共有不足によるトラブル
あまりないケースですが、式場がミスすることで起きるトラブルもあります。自分たちのミスならまだしも、プロである結婚式場が手配をミスすることには「信じられない」という声も多数。
しかし、この背景には打合内容が曖昧だったり、共有が不十分だったりといった要因も潜んでいます。当日予定外のトラブルにがっかりしないためにも、あらかじめ式場との情報共有はしっかりと行なっておきましょう。
進行内容が予定と異なる
「進行表に書いてある予定と、段取りが違った」というトラブルは少なからずあります。式場としては「時間が押している関係で、柔軟な対応を取った」とするケースもありますが、新郎新婦としては決められた進行どおり進めてほしいものです。
あらかじめ進行を決める際には、何に何分要するのか分刻みで確認しておくと良いでしょう。また、「どんなに時間が押してもここはきちんと時間を割きたい」という演出があれば、事前に伝えておけるとベストです。
BGMのタイミングが予定と違う
結婚式場やプランによっては、BGMを自分たちの好き内容にカスタムできる場合もあります。しかし、流れるタイミングや曲の始まり方が予定していたものと違う、というトラブルも。ひどいものでは、「予定していたものと違う曲が流れた」という事例もあります。
一般的にBGMを設定するときは、音響の担当者と打ち合わせの時間が設けられます。このときに、当日を想定して具体的な話し合いをしましょう。
できれば打ち合わせのときに1から決めるのではなく、新郎新婦であらかじめ方向性を決めておきましょう。そして担当者には決定事項を伝えるだけ、といった流れにしておくと安心です。打ち合わせ内容で情報が飛び交い、担当者の受け取りミスや混乱を防げます。
また、結婚式当日や前日にはリハーサルで当日と同様の演出をしてもらい、最終確認をしましょう。
請求書の金額が違う
結婚式当日にもらった請求書の金額が、見積もりとずれている場合もあります。この場合、考えられるのは以下の2点です。
・式場が計算を間違えている
・結婚式当日にかかったイレギュラーな費用をふまえて算出している
結婚式当日は、式の終了後に請求書を受け取る場合があります。請求書の発行タイミングは結婚式場により異なります。しかし当日に料金が加算されることもあるため請求書を結婚式のあとに発行するところも多いようです。
見積もりと請求書の金額が違う場合、まず内訳を見て何の金額が違うのか確認しましょう。もしくはプランナーに聞くのもおすすめです。
場合によっては、ゲストがメニューにないドリンクを注文したり、途中でしおれてしまった生花を交換したりしたことで発生した料金かもしれません。しかし、純粋に結婚式場が間違えていることもあるので、金額がおかしいと感じたら支払う前に確認を取りましょう。
各種注文や手配のミス
新郎新婦にとって最も記憶に残るトラブルといえるのが、注文や手配に関する結婚式場のミスです。たとえば「出てきた料理が予定と違う」、「ブーケに使う花が発注ミスで届かない」など。
どれも、一生懸命考えた結婚式のプランが台無しになってしまうようなトラブルです。このようなトラブルを防ぐには、事前の情報共有をしっかりと行うしかありません。
打ち合わせや共有を行った上で手配ミスなどといったトラブルが起きたら、それは結婚式場の責任です。中にはこうしたミスの多い結婚式場もあります。
式場側のミスは完全には防げないトラブルですが、結婚式場を選ぶ段階で悪い口コミがないか見ることで後のトラブルを回避できるでしょう。
結婚式場がトラブルを起こした場合は慰謝料請求できる場合も
明らかに式場側の手配にミスがあった場合は、泣き寝入りせずに慰謝料請求をしましょう。結婚式の費用全額と慰謝料を請求できます。
ただし慰謝料は必ず受け取れるものではありません。慰謝料は多くても、結婚式総額の10~20%と考えておくと良いでしょう。また、場合によっては結婚式の費用の全額返金も認められないケースがあります。
慰謝料請求を有利に進めるには、結婚式場との打ち合わせ記録などを用意しましょう。書面に残っている打ち合わせ内容が当日実行されなかったことが証明できれば、裁判になった時にも有利です。そのため、打ち合わせの記録やメモは、万が一のときのために捨てず当日までとっておくことをおすすめします。
また当日の進行表や打合予定表などは、式場から紙面でもらえると安心です。口頭での打合せだとどうしても言った言わないのトラブルになりがち。そのため、予定はできるだけ紙面にまとめ、プランナーとのやりとりもメールに残しておけるとベストです。
結婚式当日のトラブルを起こさないポイント
結婚式当日は、一生の思い出に残る大切な1日です。そのためトラブルが起きないよう、できる限りの配慮をしておくことをおすすめします。
たとえば結婚式の当日にトラブルが起きると、思い出を振り返るたびにその苦い思い出まで一緒によみがえってくることも。また、アイテムに誤字があれば、思い出に残るはずのアイテムを捨てたくなってしまうことも考えられます。
ここからは当日楽しく過ごすだけでなく、いつでも楽しい思い出と共に結婚式を振り返れるよう、トラブルを起こさないポイントについて解説します。
事前の準備を入念に
結婚式当日のトラブルにおいて多いのが、「準備不足」や「結婚式場との共有不足」です。新郎新婦は日頃の仕事などをこなしながら準備するので、なかなか準備に時間が割けないかもしれません。
しかし、その準備はほかならない自分たちのためです。面倒がらずに、きちんと時間に余裕をもって進めていきましょう。時間が差し迫るとどうしてもあわててしまい、忘れ物やペーパーアイテムの誤字を起こしがちです。
前もって準備を進め、できれば新郎新婦とプランナーで準備のトリプルチェックを行えると安心です。プランナーと確認の場を十分に設けることで、共有不足による当日のトラブルも防げます。プランナーも、より新郎新婦のイメージする式のイメージをつかみやすいでしょう。
また、式場への持ち込み荷物はできるだけ事前に持ち込むことをおすすめします。結婚式の何日前から持ち運べるかは式場によって異なるので、あらかじめ聞いておくと良いでしょう。
細かい点までこだわりすぎない
「結婚式は一生に一度の晴れ舞台」という思いから、進行の細部にわたるまで決めたくなる方は多いでしょう。しかし細かいところまでこだわって決めすぎると、自分たちの間で認識が曖昧になるほか、プランナーへの共有が十分にできないリスクが高くなります。
たとえばBGMは再生するタイミングと曲だけ決めて、ボリュームや消し方は式場に任せるなど。進行に関しては進行表をプロの司会に渡し、雰囲気を見ながら進行してもらうという手もあります。
結婚式場のスタッフは基本的に経験豊富なプロなので、そのときにベストな対応をしてくれることが期待できます。もちろん自分たちで決めたい部分はこだわるのも必要ですが、適度に式場スタッフの手を借りることによって、より良い結婚式ができるかもしれません。
まとめ
結婚式当日に起こりがちなトラブルや対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?できれば結婚式当日は、何のトラブルもなく無事に楽しい気持ちで終えたいものです。そのためには評判の良い結婚式場を探し、事前の打ち合わせを前もってしっかりと行いましょう。
また、万が一のときに使えるブライダル保険や保証制度もあります。心配な方は、こうした制度を利用しておくと良いでしょう。ぜひ、万全の準備で一生の思い出に残る結婚式を実現してください!