ウエディングプランナーは、お客様の一生に一度の結婚式を考え、実行する、ミスの許されない仕事です。
その責任の重さ故に、ストレスが溜まってしまうのも事実です。
そこで、今回はウエディングプランナーにおすすめの、ストレス発散方法をお伝えします。
私がウエディングプランナーだった時に、周りのプランナーがしているストレス発散方法もあり、プランナーの休日が垣間見えるかも!?
また、ウエディングプランナーだけでなく、現代人が抱える悩みにも通じるものも多いため、参考になれば幸いです。
ウエディングプランナーのストレスポイントとは?
ウエディングプランナーは、仕事自体が好き!という人が多いです。
その仕事や自分の働きかけによって、目の前のお客様に喜んでいただけるのが目に見えて分かる、とてもやり甲斐のある仕事です。
それ故に、日々お客様に向き合い、人に喜んでいただきたくて、一生懸命になりすぎたり、時には自分を犠牲にしてしまったりすることもしばしば…。
ウエディングプランナーの、思い当るストレスポイントだけでもこんなにあります。
- 一生に一度の、ミスが許されないプレッシャーがある
- お客様ありきなので、自分で時間のコントロールがしにくい
- 接客と処理作業に追われ、長時間働きがち
- お客様の要望を実現するために、シェフやパートナーとの板挟みになる
- お客様との関係を良好に保つために工夫する
などなど…
華やかな仕事に見えますが、地道な努力もかなり多い仕事です。
また、お客様想いだからこそ、業務の範囲を広げようと思ったら、どこまでも広げてお客様に寄り添えることも出来ます。
好きな仕事故に、サービスをし過ぎてしまって、自分のストレスが知らずに溜まっていることが多い仕事かもしれません。
自分に合ったストレス発散方法を見つけることが大事!見つけ方は?
ストレス耐性が人それぞれなように、自分にとってストレスになっているものも、その解消の仕方も人それぞれ異なります。
自分に合っていないストレス解消法を行っても、逆にストレスが溜まってしまい、本末転倒になりかねません。
まずは、自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。
自分がどのようなタイプで、どんなストレス発散方法が合っているのか、見つける方法をお伝えします。
ステップ1:紙に書き出す
自分の今の状態を客観的に知り、その原因に対して対処していく必要があります。
モヤモヤとしているだけだと、感情を溜め込み過ぎて、爆発してしまうことも!
そのため、ストレスと感じていることは何なのか、ストレスの原因を把握するためにも、感情を紙に書き出していきましょう。
- 実は気になったことや言葉
- 日々の業務で嫌だったり、厄介に思っていること
- イライラしたけど、押さえ込んだこと
- 何故それにイライラしたのか
- 考えると気分が重くなること、そして何故なのか
などなど…
綺麗な言葉でなくて構いませんし、誰にも見られないので、タテマエなど気にせずに、思ったことを書き出していきましょう。
本当は嫌だと思ったけどしたこと、嫌だと感じるのは何故なのか、自分の心の声に耳を傾けていき、紙に吐き出していきましょう。
紙に書き出した後に、客観的に自分の想いを見つめることができ、自分が本当に嫌に思っていることや、ストレスになっていることに気がつくことができます。
ステップ2:自分の好きなこと・楽しいと感じるものを書き出す
ストレスの原因や、自分が嫌だと思うポイントを把握出来たら、今度は自分が楽しいと感じる時はいつなのかを書き出していきましょう。
これは、自分がどのようなタイプなのかを知り、タイプに合わせたストレス発散方法を見つけることに繋がります。
例えば
- ペットと一緒にいると気分が落ち着く
- カラオケで歌うと元気が出る
- 旅行先で新しい発見をするのが好き
- 友達と飲みに行き、話すことが好き
- 温泉にゆっくり一人で浸かっていると自分の時間に戻れる
などです。
人それぞれタイプが異なり、誰かと一緒にいて楽しく話すことでストレス発散タイプな人もいれば、一人で散歩しながらのんびりすることでリラックスできる人もいます。
どのような時に、自分の心がリフレッシュしたり、のんびりしたり、楽しめるのかを書き出していきましょう。
ストレス解消する為に、抑えたいポイント
ストレス発散のためには、五感を刺激し、脳の疲れを取ることが大事です。
ウエディングプランナーは、マルチタスクが求められます。
同時に何組かのカップルの担当を抱え、一組一組に神経を研ぎ澄ましながら、お花屋さんやシェフなど各部署と連携を取りながら仕事を進めて行きます。
また、そのカップルにとって最適なウエディングは何か?と様々な方面から情報を収集し、考えていきます。
それに、お客様の好きなものや今の話題にキャッチアップ出来るように、話題作りとしてもニュースやお客様の趣味について調べたりもします。
そのため、情報過多な状況に常にあります。
ただでさえ、現代人はスマホなどから情報をいつでもキャッチできる状態で、現代人の1日の情報量は、江戸時代の人の1年分と言われているほど、情報過多な時代です。
情報量が多いと、脳はパンク状態に陥ります。
脳は五感を鈍感にすることで、パンク状態を回避しようとします。
しかし五感が鈍くなると、脳が疲れやすくなってしまいます。
そのため、五感で楽しめることをし、刺激することが大事になってきます。
では、五感それぞれの刺激方法をいくつかご提案します。
見る<視覚>
- 空を見上げる
- 緑豊かな場所に行く
- 文字情報以外を見るようにする
人が情報を読み解く上で、視覚から得る情報が80%を占めると言われています。
ウエディングプランナーのみならず、現代人はスマホで情報を収集する際、こうしてブログを読んだり、記事を読んだりし、文字を読む機会が多いです。
そのため、空を見上げたり、自然豊かな緑や花を見ていくなど、文字情報以外のものを意識的に見るようにすると脳が刺激されていきます。
また、外に出て日光を浴びることによって、セロトニンという、いわゆる幸せホルモンと呼ばれるものが分泌され、精神状態を安定させてくれます。
触れる<触覚>
- マッサージを受ける
- 海に入る
- ヘッドスパを受ける
人は触れられることによって、セロトニン・幸せホルモンが分泌され、脳がリラックスします。
また、普段立ち仕事もあるウエディングプランナーにとっては、マッサージを受けるなどは、身体的にもリラックスできます。
さらに、ヘッドスパは頭皮のツボを刺激し、脳に近いところをマッサージされることで、リラックス効果が高いので、おすすめです。
香る<嗅覚>
- ハンドクリームを塗る
- アロマオイルを垂らした湯船に浸かる
- オリジナルの香水を作ってみる
ウエディングプランナーは時にお食事のサービスを行うこともあるため、香水や匂いのするものはあまり身に纏えないこともあります。
お食事の香りを邪魔しない程度の、強すぎない香りのハンドクリームをつけたり、アロマオイルを嗅いだりするだけでもリフレッシュできます。
食べる<味覚>
- 美味しいレストランに行く
- シェフにレシピを聞いて自分でお料理を作ってみる
- ランチは出来るだけ職場の仲間と取る
婚礼料理にこだわるお客様が多いため、普段から食事に関しては、シェフといいものを追求しているプランナーも多いはず。
しかし、夜遅くまで働いたり、不規則な生活だったりで、仕事の日はコンビニ弁当で済ませてしまうこともあります。
ただ、食のスペシャリストであるシェフが身近にいる環境なので、シェフにレシピを教わって、休日にお料理にチャレンジしていくことも良いです。
また、普段から食に関して敏感なプランナーも多いため、美味しいレストランや、シェフのおすすめしていたレストランに行って舌を楽しませるのも、リフレッシュになります。
聞く<聴覚>
- 好きな音楽を聴く
- 自分で楽器を演奏する
- 海に行って波音を聞いたり、芝生を歩いて踏みしめる音など、自然音に耳を傾ける
- 好きなアーティストのライブに行く
普段から結婚式中のBGMなど、音楽を聴く機会も多いプランナーですが、プライベートの時間は自分で音色を奏でたり、好きな音楽を聴くなどしてリフレッシュできます。
仕事中でもできる!プランナーのストレス発散方法
五感を刺激することを踏まえて、忙しいONの時間帯でも出来る、実際に元プランナーがしていたウエディングプランナーのストレス発散方法をお伝えします。
- 美味しいドリンクの開発
- 電話に出ない・話しかけられないで、事務処理に集中する時間を設ける
- ハンドクリームを塗ってリフレッシュ
- シェフやプランナーが一緒になってランチをする
- 外を見るようにする
1.美味しいドリンクの開発
お客様にお出しするドリンクメニューを、プランナーで考案していくというものです。
実際に、私の職場では、オリジナルドリンクを季節ごとに作って、新規のお客様や打ち合わせにいらっしゃったお客様にウェルカムドリンクとしてお出ししていました。
ドリンクを開発する際に、仲間と一緒に味を確かめながら作っていくため、味覚が刺激されます。
それに、美味しいものを作れた時の喜びもあり、リフレッシュになりますよ♪
2.電話に出ない・話しかけられないで、事務処理に集中する時間を設ける
プランナーのストレス要因の大きなものの一つとして、自分で時間をコントロールしにくいこと・事務処理に追われることがあります。
お客様相手の仕事のため、早く帰りたくても、お客様が仕事で遅れて打ち合わせが遅くまでになってしまったり、お客様からの問い合わせの電話に対応したりと、自分でコントロールしにくい仕事でもあります。
サービスしたくなるウエディングプランナーも多いため、事務作業は後回しにして、お客様に寄り添い、夜中に事務作業に手を着けていく、ということも往々にしてあります。
そのため、チーム内の共通のスケジュールに、「この時間から1時間は集中モードです、そのため電話がかかってきても折り返しにし、事務作業に集中します」という時間を設けました。
その集中モードの時間には、その人は電話に出なくて良く、事務作業を終わらせるようにする時間を意図的に作り出していきました。
そうすることで、夜に事務作業をしなきゃ、というストレスから解放されます。
3.ハンドクリームを塗ってリフレッシュ
先ほどの嗅覚にも記載しましたが、香りでリフレッシュすることができます。
忙しくて、すぐに次の仕事に取り掛かりたくなる気持ちはわかりますが、ハンドクリームを塗って、香りにホッと癒される時間を作ることを意識していきましょう。
できれば1時間に1回、小休憩をすると集中力も持ちやすいと言われているため、ホッとする瞬間をハンドクリームで意図的に作る、という方法も良いでしょう。
4.シェフやプランナーが一緒になってランチをする
ランチを全員で取ることで、コミュニケーションが取りやすくなります。
また、仲間と話すことでリフレッシュに繋がったり、癒しホルモンと言われるオキシトシンを分泌させやすくなります。
そして美味しいご飯を食べることで、味覚も刺激されます。
結婚式はチームプレーです。
シェフやプランナー同士が連携が取れていないと、いい結婚式になりづらいものです。
正直、プランナーはお客様とシェフとの板挟みになることが多いです。
それがストレスになるプランナーも多いかと思いますが、普段からコミュニケーションが取れていれば、シェフの想いも知ることができたり、自分自身のことも知ってもらえたりして、お互いに助け合う空気が生まれるようになります。
5.外を見るようにする
ウエディングプランナーは、打ち合わせに事務処理に、ランチ休憩を外で取る余裕もないほど目まぐるしく働くことが多いです。
お洒落な会場やサロンにいることが多いのですが、外を見ることを意識的に行いましょう。
いつも室内にいるため、お客様のお見送りをしに外に出たら暗くなっていてビックリ!なんてこともあります。
意識的に窓の外を見ることで、視覚のリフレッシュにもなりますし、ふとした景色の綺麗さに感動することもあります。
その小休憩がリフレッシュでき、次の仕事への活力になります。